「マクベス」の魔女のセリフ
「マクベス」の中の魔女のセリフに、「綺麗は汚い、汚いは綺麗」というのがありますが、香り売りをしている者は、このセリフの意味の一端を知る事になります。
ユリやバラの佳い香りでも、濃度をとことん上げるとストレスのかかる匂いになり、
逆に悪臭であるスカトールやインドールの薫りは、薄めるとよい香りと感じるようになるからです。
微量のスカトールやインドールを佳い香りと感じるのは、人間の動物してのの本能のようです。これがどんな濃度でも悪臭と感じるようなら、人と人との濃厚な接触などできなくなってしまうでしょう。スカトールやインドールも、「人間の本質の香り」の一つのようです。